出産を終えて――
お産だけに限って言えば、今回は一人目の時に比べて格段に楽だった。分娩所要時間は6時間9分。けれど本当に辛かったのは破水した16時5分から出産した17時9分までの、約1時間だけだった。なにせそれまでの間は、看護師さんとなごやかに世間話をしていたくらいなのだから。
一人目の時は夜中に破水したこともあり、一睡もしないまま出産に突入してしまった。おかげで途中で体力を使い果たし、最後の最後にいきめなくなって、吸引分娩になってしまった。
その経験から、今回は休息することに非常に気を使っていた。陣痛が引いている間はなるべく体力を温存しようとし、いきみも極力がまんした。陣痛もいきみも、前回の「ものすごく辛かった」という記憶のせいで、かえって「まだまだこんなものじゃないはず」とこらえることができた。おかげでお産を終えた後も体力が余っている感じで、当日の夜は非常に元気に過ごすことができた。
陣痛誘発剤がなかなか効かず、1錠また1錠と追加されていく時は、時の過ぎるのが遅く感じたが、終わってみればあっという間だった。出産を終えた直後に、「これならもう一人産めるなあ」なんて考えてしまった私であった。
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今回は妊婦健診で赤ちゃんの性別を聞かなかった。こだわりがあったわけではなかったのだが、こちらから聞かずにいたら、先生も気を使ったのか調べようとしなかったので、ならば生まれてからのお楽しみでいいやと思ったのだった。男の子でも女の子でもどちらでもいい、という思いを私も夫も抱いていた。
けれど一方で、私も夫も男の子が生まれてくる気しかしなかった。二人目の名前を決めるにあたり、2人で案を出し合ったのだが、夫が出した候補の中に実際につけた名前の文字を見つけた時、なぜだか「この子が生まれてくる」と確信してしまったのだ。後で聞いたら、夫もそうだったという。そしてやっぱり男の子が生まれてきた。こういう予感って、結構当たるものなんだなあ。
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生まれてきた赤ちゃんへ。
ようこそ。無事に生まれてきてくれて、本当にありがとう。あなたが家族に加わってくれて、パパもママもとてもうれしい。あなたの誕生を待ちわびていたんだよ。やんちゃなお兄ちゃんと一緒で大変だと思うけれど、きっと楽しいよ。これからどうぞよろしくね。
*** 2000年9月26日(火)、長男ルンバ3000gで誕生。そして、 2003年10月20日(月)、次男パルタ3450gで誕生。 ありがとう。2人は私の宝物です。 |